イベントレポート「Synology エンタープライズパートナシップ&プレスカンファレンス」

2017年3月15日、国際産業技術株式会社(以下、KSG)は、都内で「Synologyエンタープライズパートナシップ&プレスカンファレンス」を開催し、台湾のストレージベンダーであるSynologyのEnterprise Tier1パートナーとして、製品販売とサポートを行うと発表しました。

Synologyの素晴らしい機能を日本のユーザにもっと知って欲しい

カンファレンス冒頭、セッション1では、KSG 代表取締役社長 立花和昭が登壇し、32期目を迎えるKSGのプロフィールを簡単に紹介しました。「現在KSGは、サーバを中心としたICT製品および、ソリューションの販売・構築・保守を手掛けています。」

立花は、今回のEnterprise Tier1パートナーとしての発表に至る経緯として、「自身が3年ほど前から個人的にSynologyのストレージを使っており、その機能に感動を覚えました。この感動をほかの人にもぜひ知って欲しいと思い、Synologyにアプローチを始めました。」と語ります。また、「日本のエンタープライズ製品の商習慣には、特有な部分も多いですが、Synologyが日本市場でも受け入れられるようにKSGが協力し、ビジネスチャンスを広げていきたいです」と述べました。

 

Synologyへの思いを語るKSG 代表取締役社長 立花和昭


 

Synologyは、日本のユーザに最高のサービスを提供する

セッション2は、Synology CEO Vic Hsu氏が登壇し、「このカンファレンスで、Synologyの販売戦略や日本市場への期待をご理解いただきたい」と述べました。

2000年、台湾に設立されたSynologyは、現在、アメリカ、ヨーロッパ、中国に拠点を持ち、製品は、世界の90カ国で販売され、販売台数は480万台に及んでいます。

Vic Hsu氏は、「SynologyのすべてのNAS製品は、DSM(DiskStation Manager)と呼ぶ独自開発のOSを搭載しています。DSMは、これまでに300万ダウンロードの実績があり、昨年のバージョンアップ時には、1カ月で100万におよぶダウンロードの反響があり、驚いています。」とOSについての紹介に続き、「Synology製品は、ユーザの声とトレンドを取り入れた製品で多くのファンを獲得しています。Synologyはその期待に応えるために、700名ほどの社員のうち63%はエンジニアを採用しています。研究開発に多額の投資する技術集団です。」とアピールしました。

また、「ハイエンドな製品にしか搭載していないような機能をSynology製品に搭載することを使命としています。」と述べ、2016年に米国メディアのTech Targetが行った調査の結果を披露し、ミッドレンジNASのランキングで1位を獲得した、自社製品の技術力の高さに胸を張ります。

続いて、「日本市場への参入にあたっては、まずはヘビーユーザーへの訴求を考えました。その理由は、ヘビーユーザーは、良いものを他のユーザに奨めてくれるからです。」と、2016年に、日本市場では、売り上げの85%、台数ベースで88%の成長を見せた背景を述べました。「Synology製品のNAS製品が、いかに好調かということは、2年連続でアマゾンジャパンのベストセラーを獲得している点や、価格コムでも最高のシェアを獲得、さらにBCNでも8カ月のベストセラーを獲得していることから証明できます。」とアピールしました。

「日本のビジネス市場は成長期だと感じており、あらゆる規模の企業が自社製品を体験することを希望しています。そのためには、現地の強力なパートナーが必要だと考えました。そして、豊富な経験を持つKSGは、日本のお客様に最高のサービスが提供できると確信しています」とVic Hsu氏は、スピーチを締めくくりました。

 

日本市場への期待を語るSynology CEO Vic Hsu氏


 

日本のエンタープライズ市場に合わせた販売施策を展開

セッション3は、KSG 執行役員 岩尾昌則による国内のSynology販売施策が語られました。岩尾は、日本のストレージ市場は、仮想化やクラウド向け、フラッシュアレイを中心に伸びていくと予測しました。Synology製品は、相対的に高評価が得られているとし、日本でのポジションを獲得したいと意気込みを語りました。

「エンタープライズストレージとして最も重要なことは壊れないことですが、Synologyの上位製品には5年保証が付いています。ミッドレンジ以下でもおおむね3年保証がついており、これは品質への自信と故障率の低さを示しています」と述べた。

さらにオープンソースのファイル管理システムで、ストレージ障害に対処するという前提で開発された「Btrfs」に対応している点を解説しました。不正データの自動修正やコピーオンライト機能などを実装する次世代ファイルシステムに対する評価と、今後主流となると予測する新しい技術の先進性について説明しました。

高速なバックアップ処理に加え、容易にHA構成ができ、さらにアンチウィルスなどのセキュリティ対策も怠りない高性能なSynology製品の特徴を挙げ、「SynologyのエンタープライズNASは、日本のストレージ市場に新たなポジションを開拓する」と、日本市場に向けて積極的に売り込んでいく意気込みを示しました。

KSGは、Synologyのエンタープライズ製品の4つにカテゴライズされた商品群のうち、上位の2シリーズ「Plusシリーズ」「FS/XS(+)シリーズ」をメインでサポートします。また具体的な製品の提供として、HDD組み込みモデルを提供し、KSGが選定した標準HDD・耐久性の高いHDDを組み込んだモデルをすべての筐体で用意します。

保守体制では、離島を除く全国105拠点を利用した日本全国4時間対応を目標とした体制を提供します。保守メニューとしては、メーカー標準保守(センドバック)以外にも「翌営業日オンサイト」や「24時間365日受付、当日オンサイト」までカバーします。

また、KSGはオリジナルキャンペーンとして、機器を現地で設置・接続するだけでHA構成のストレージが利用可能になる「Synology PlusシリーズHAパック」を展開すると発表しました。

 

Synology製品の優位性と日本の販売戦略について語るKSG 執行役員 岩尾昌則

 

 

 

ストレージ市場が面白くなってきた

セッション4は、ジャストプレイヤー 代表取締役 CEO/CTOの瀧康史氏が、カンファレンスのゲストとして登壇しました。瀧氏は、ストレージにまつわる日本の市場背景を紹介しました。

「これまでの日本のストレージ市場は、高額なSANストレージが主流となり、安価なNASと2極化してしまいました。その結果、仮想化基盤を作るために多額の資金が必要になりました。ところが、その後、オンプレミスからクラウドへの流れが、技術の向上を加速させました。」

この流れは、エンタープライズSSDの台頭を生み、アッパーコンシューマーのストレージを強化したとの持論を展開します。そして「待ち望まれたミッドレンジ製品が登場したことでストレージ市場が面白くなってきた。」と話します。このようなエンタープライズSSDの台頭は、ローエンドからのアプローチでミッドレンジを巻き込みコモディティ化していると指摘し、この流れが新しい市場を開拓することを期待しているとのことです。

Synology製品は、まさにこの流れに乗る製品といえ、日本に新しいミッドレンジの市場を作り、今後、飛躍的に伸びていくことが期待されます。

 

Synology製品がメインターゲットとするミッドレンジの市場への期待を語る、ジャストプレイヤー 代表取締役 CEO/CTOの瀧康史氏

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